Top > ちゃんと・ちゃんと(体験記) > エピソード06

さあ、出ておいで!

親知らずの抜歯が終わったので、

いよいよ虫歯の治療

といきたいところなのですが、

ボクの場合、そうは、

卸した問屋が卸してくれません

(卸しとるじゃねえか!)。

「中村さんは、まず顎関節症を治して

口が大きく開くように

しなくてはいけません。

中村さんの顎関節症の

主な原因はクロスバイトです。

内側に引っ込んでる上の前歯が

下の歯の前に出るように矯正していきます」

と、山崎先生。

何度も書いてますが、当時のボクは、

口を大きく開けることができませんでした。

そのことを山崎先生に説明してる箇所を

手記の第2回目から転載します。

<手記第2回より>……………………

「先生、ボクは口が大きく開かなくて

歯医者に嫌がられてきたんですよ」

「それは、中村さん。

その茶色い歯の隣りの2本が引っ込んでて

下の歯の後ろに入り込んでるでしょう。

クロスバイトっていうんだけどね。

ほんとは下の顎は

もっと後ろに下がりたいんだけど、

それを上の歯が邪魔して

下がれないもんだから

顎に無理な負担がかかってるんですよ。

その上の歯をきちんと

前に出してあげれば

下顎が理想的な位置まで下がれるように

なるから口は大きく開くようになります」

「えっ!? 口が大きく開かないのは

私の口が小さいからじゃなかったんですか?」

「あっはっはっ。違うよぉ。

中村さんの口が大きく開かないのは

そのクロスバイトが原因です。

額関節症ですよ」

 ………………………………………………………

そんなワケで、

親知らずの抜歯の次にボクを待っていたのは、

顎関節症の原因であるクロスバイト

を治すための矯正だったのです。

本格的な矯正ではありませんが、

矯正の第1段階のスタートとなります。

山崎先生は、へんてこりんな形をした

赤いモノを持って治療室に現れました。

その赤いモノにはいろんな形をした

針金が差し込まれています。

「なんですか、それは?」

「アクティベータといいます。

中村さんの歯形に合わせて

作ってありますからねぇ。

このバネになってるところで

歯を押して前に出していきます。

歯が前に出るまでコレをハメて

過ごしてもらいますよ。

ちょっと勝手悪いと思うけど、

ひと月くらいですから我慢してください。

歯の動き具合いにあわせて

一週間に一度ずつバネを

調節していきますからね」

アクティベータは、

下に写真を載せましたのでご覧ください。

日本ではアクチバトール

と呼ばれているそうです。

中村のアクティベータ 
(ボケボケですいません)

上から見たところ
両端の曲がってる
ところを奥歯に
ひっかけます

右斜め後ろから
見たところ
大ボケですね
古いデジカメ
なもんで…

カパッ

「お〜っ、ぴったりですね。バッチリですね!」

アクティベータはボクの歯の内側に

小気味いい音を立ててハマりました。

その見事さに山崎先生も大喜びの様子です。

微調整が必要なこともあるのだそうですが、

今回はその必要もなく

バッチシキマったのです。

「明日あたりちょっと痛く

感じるとおもうけど我慢してね」

「わかいまひた」

あれっ。

ちゃんと喋れなくなっちゃったよぉ。

「わかりました」

と言ったのですが、

アクティベータが入ったため

口の中が狭くなって

発音しづらくなってしまったのです。

アクティベータの装着と

脱着の仕方を教わり、

この日は終了です。

アクティベータが、

歯をグイグイ押してるのがよくわかります。

山崎先生が言われたように、

装着2日目は少し痛みがありました。

やはり、口の中に器具が

装着されてるというのは、

気分のいいものではありません。

ボクは、

「これも健康回復のための修行なのだ」

と言い聞かせ、

治るまでのあいだ

食事以外は外さず頑張りました。

ボクは、『巨人の星』で星飛馬が付けてた

“大リーグボール養成ギブス”

に対抗して、アクティベータを

“引っ込みっ歯矯正ギブス”

と名付け厳しい訓練に耐えたのです

(めちゃくちゃ大げさですけど)。

ここで、なぜクロスバイトは

起こるのか考えてみましょう。

山崎先生によると

「乳歯から永久歯に生え替わるときの、

乳歯の抜歯のされ方が

非常に大きく関わってくると思われます」

とのことです。

原因は簡単に特定できないけれども、

歯の生え代わる

順番が悪いと、

歯並びが悪くなりやすい

そうです。

歯の生え替わりにはタイミングがあって、

生え替わる順番も

決まっているのだそうです。

しかし、

後から生え替わるべき箇所の

乳歯をはやく抜きすぎると、

先に生え替わるべき箇所の永久歯よりも、

その、後から生え替わるべき箇所の

永久歯のほうが先に生えてしまうのだとか。

そうなると、先に生え替わるべきだった

箇所の永久歯が、順番を破って

先に生えてしまった後に

生えるべき永久歯に生え替わる部分の

スペースを奪われ、

正常な位置に生えられなくなる

ことがある。

そうすると、内側に入り込んだり

外側に逃げたりすることになる、

というワケです。

つまり、

決まった順番どおりに

生え替わらないと、

歯並びを悪くしやすい

ということですね。

なんか、説明がまどろっこしいですね。

文章が下手でごめんなさい。

端的に言うと、

犬歯が一番最後に

生え替わるのだそうですが、

犬歯がほかの歯より先に

生え替わってしまうと、

奥歯が前に詰まってきてしまい

前歯の生えるスペースを

狭くしてしまうということです。

山崎先生、これでいいでしょうか?

人によっては、指しゃぶり、

頬杖、顔を下にして寝る、

などが原因で歯並びが

悪くなることもあるようです。

頬杖で奥歯がクロスバイトになる

ケースもあるそうですが、

矯正は難しいそうです。

もう頬杖はつかないでくださいね。

子供時代の間違った治療が、

その後の人生をずっと

苦しめ続けることになりかねません。

小さな子供をお持ちのお母さん、

お子さんの将来を考えて

信頼できる歯科医師を

選んであげてください。

宣歯よ名乗りをあげよ!

矯正で歯が動き始めると

その部分の骨が溶けてくるのだそうです。

すると、ジュワ〜ッとした

痛みがでてくるんですね。

それから、歯茎を押し出すように

動くので炎症が起こり、

ちょっぴり腫れてきたりします。

でも、それが普通だそうですから

心配はいりません。

でも、

めちゃくちゃ

痛かったりするのは、

歯を動かすのに

必要じゃない力まで

かかっている

とおもっていいそうです。

これは、

歯によくない!

そうです。

クロスバイトの治療中、

何が一番困るかって、

そりゃあ、食事です。

歯が前に動き始めると、

しっかり噛むことが出来なくなります。

しっかり噛んだら元の木阿弥。

また、元の位置に歯は逆戻りです。

実際は、ギュッと噛もうとすると

痛くて噛めないんですけどね。

でも、そんな悪条件の中、

ボクは下北沢の行きつけの

焼鳥屋に行くと、

無茶と思いながらも好物の軟骨を

コリコリ食べまくっちゃいましたけどね。

そうはいっても、この時期、

消化の悪いモノはできるだけ

避けるようにしました。

あとは、電話の応対も大変でしたね。

「もひもひ、らかむられす。

はひ、えっ、ちゃんとひごとひてまふよぉ。

ひんぱいひないでください。

ひめきりはえったいまもいまふかあ」

<訳>

「もしもし、中村です。

はい、えっ、ちゃんと仕事してますよぉ。

心配しないでください。

締め切りは絶対守りますから」

ホント、慣れないとちゃんと

発音できませんもん。

「おまえ、モノを喰いながらしゃべるとは、

何様のつもりだぁ。

仕事遅いくせにぃ!」

と、勘違いされたこともありました。

あと、矯正してるとウワサを聞きつけた

友だちの女性ライターが、

「その歳になって矯正するなんて、

何考えてんのぉ。

ゲーノー人にでもなるつもり?」

なんてひやかしメールを

くれたこともありました。

「顎関節症の治療ぢゃあ!」

というのもシャクだったので、

「オレはオジドルになるんだ!」

と、返事を出しときました。

ちなみにオジドルとは

おじさんアイドルのことです。

なんやかんやで、

結局、アクティベータを外すまでに

2ヶ月半かかってしまいました。

山崎先生の話では

「やっぱ歳のせいだね。

歳取ってくると骨代謝が遅くなるから。

中村さんと同じ時期に

始めた小学生の子は3週間で治ったよ」

とのこと。

矯正するのに

一番いいのは

20歳前後だそうです。

難症例はほとんどないそうですよ。

ただ、30歳代以降の人でも、

若い人より時間はかかるけど

大丈夫だそうです。

おじさん、おばさん、諦めるのはまだ早い!

最近、日本ではMTMといって、

今回のボクのケースのように

単数の歯だけを動かす矯正が

流行っているとか。

でも、

矯正に1本だけ治す

という概念はない

そうです。

1本だけ動かすにしろ、

周囲の歯にも少なからず

影響を与えることになるから。

というのがその理由だそうです。

だから、

最終的には

ブラケットをハメて

全体をコントロールして

終わるのが正しい矯正

だそうです。

うん、納得ですね。

山崎先生に出会うまで、

「クロスバイトを治しましょう」

と言った歯医者はひとりもいませんでした。

山崎先生いわく

「そこらへんの街の開業医で

中村さんの歯を見て、

治せる!と言いきる

度胸のある人はいないとおもうよ。

治す技術がないから言えるわけないし」。

う〜ん、そうだったのかぁ。

がんばれニッポン!

それにしても、

20年以上も下の歯の後ろにあった

上の前歯が前に出た姿を見ると、

やはり嬉しいですね。

イメージ変わりましたもん。

たぶん歯も「やったぁ!」と、

喜んでるとおもいます。

これだけでも嬉しいんだから、

虫歯治療後の本格的な矯正が

待ち遠しいですね。

矯正が終わったらすぐ

友人のsenooに

「ボクって美人?」

って、訊こおっと!

次回は、顎関節症治療第2弾、

ナイトガードの巻きをお届けする予定です。

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